リノベが語る幸福感
幸福感とか豊かさって捉えどころのない話になってしまうのですが、ここが僕のリノベ哲学にとっての大事なテーマなんです。
人が何に幸せを感じるかなんてそれぞれなので、何が良くて何が悪いという話しもできないのですが、簡単にいうとその時の心の状態なんですよね。その時っていうのは、条件が同じでもその時々によって感じ方が変わるということ。だから条件が整えば幸せになれるかというと実はそうとも限らない。何か欲しいものを手に入れたから今幸せとかは分かりやすい話しなんだけど、実はその幸せは瞬間的なものです。ではどうすれば、持続的な幸福感を得ることができるのかそこが問題なんです。
ちょっと大変な体験
自分の経験や子育てで振り返れば、思い出に残るものはモノではなく体験。簡単にお金で手に入れたモノっての味気なくすぐに忘れてしまう。でも体験の思い出は強烈に心に刻まれます。それもちょっと無理して頑張ったりトラブルがあった体験の方がいい。逆を言えば平穏な体験などはすぐに忘れてしまう。結局僕らは「心の生き物」なので思い出のある事しか記憶できない。そして記憶はインパクトによって固定されるので、その強さによって変わる。だから結果が良かれ悪かれ「積極的に何かに挑むこと」は一つの幸福感につながるのだと思う。
よくスタッフや子供にも無茶振りしますが、その時は辛いかもしれませんがそれが豊かな経験になるからと思ってます。(いい迷惑だったりして^^)
変化がないなんて
僕だけかもしれませんが、人間って飽きっぽいもので、同じ状態でいると退屈になってくるのです。新陳代謝というか常に新しいことにトライしている時の方がワクワクするのです。それはドキドキするもので先の見えない不安だったりもします。でもその「変化を楽しむ」ことができればと思うのです。ついつい人って安定を目指してしまいます。でもそれは幻想でそんなものはない。常に状況は変化しますから、だから「変化を味方」にしてしまえば長く楽しむことができると思うんです。
比較をしない~
個人とは他人があって成立するものなので、個性なんて他人のお陰かもしれませんが、常に他人と比較して生きていくのも疲れるものです。承認欲求の延長線に他者評価があります。他人に評価をしてもらいたい、そんな思いが原動力になると人は自分を見失います。原動力は自分の内面から湧き上がる好奇心やクリエイティビティにすると純度が上がり、幸福感が増すと僕は思います。簡単に言えば「人と比較しないこと」それに尽きると思うんです。だから僕はコンテストとか全然興味がなく、いつも自分の満足感だけを大切にしています。
ひとりぼっちじゃつまらない
最近よく意識するのは人間ってすごい「社会的な生き物」だなってことです。動物にももちろん同じような社会性を持った生き物もいますが、人間ってのは全然レベルが違う。むしろ人間はもはや一人では生きることは不可能とも思う。孤独で死ぬなんてすごい人間的だと思う。だから人間は前提として他者共存の中でしか生きられない。心が高度に発達してるのです。幸福感もそれにすごく関係していて、自分の幸せは常に他者の幸せに連動しています。喜んでくれる相手がいる事で喜びを感じるのです。逆にそれがなかったら虚無です。だから人に必要とされた時に人は生きていけるのです。「人に必要とされる」それは生きる原動力で幸福感を持続させる鍵だと思うのです。
僕のリノベの目標
僕のリノベの最終目的は幸福感です。でもそれは結局内面的な部分に依存しています。リノベで出来ることは形を作ることと思われるかもしれませんが、実は僕はそこに本質はないと思ってます。本質はそこに携わる人間関係やプロセスにあり、心に刻まれる経験でしかないのです。その本質の純度を上げていくことを僕は目標にしています。
今、ホームページのマガジンで連載している「ライフスタイル リノベーション」はまさにその本質をテーマに語っていきたいシリーズですのでお楽しみ下さい。
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