リノベ設計を頼む時に大切なこと
そんなことを言ったら身もふたもありませんが、
リノベーションの設計者にお願いさえすれば素敵な家になると思ったら大間違い。
本当にそうなんです。
リノベ設計を長年やって来て、
やりにくいと感じる方、
それは、自分の暮らしに何も理想やイメージを持ってない方です。
ただなんとなく、素敵でおしゃれな家に住みたい。
かといって、具体的に何もない。
今は特に困っている訳でもないし、満足でもない。
他人の素敵そうな暮らしにちょっと憧れを抱いただけ。
そのように、動機が内発的でなく、外部依存的な人は、
何を提案しても、ぶつけても、なんにも反応してくれません。
設計者は、実は、相手のこころの鏡なのです。
想いを感じて、インスピレーションを膨らませて、デザインしていくのです。
その相手が空っぽだと、何も浮かばないんです。
うまくいく家、素敵で見栄えの良い家の特徴は、
実は表層的なものではなく、
その家の家主の想いが溢れている家なんです。
例えば、みんなが土間をやっているから私もやりたい、などの動機はNG。
うわーこんなに広い土間が玄関あったら、ここに子供の自転車や外物、ベビーカー、アウトドア系のものの収納、DIYができるな、など具体的にイメージできて心に響く時、その想いは本物です。
設計者には、思いっ切り、自分の理想をぶつけてください。
そして、大事なのは、既成の概念を取り払い、他人の評価も気にせすに、心ときめくことだけにフォーカスしてください。
それは一見まとまりがなく、バラバラとしていても問題ありません。
それを気にして、遠慮はしないでください。
設計者は、そのバラバラの中から想いを汲み取り具体化していきます。
ふわっとこうしたい、ということと、それを具体的にしていくということは、全く次元が違う話しなので、素人の人ができないのは当たり前です。
なので恥ずかしがらずに、雑多でもいいので思いの丈をぶつけてください。
言葉で伝えたり、文字に起こしたり、写真を集めたり、好きな小物、家具などの小さな部位、逆にこれはあまり好きでないなどでもOKです。
抽象的に、家族がわいわいできる、人を呼んで賑やかに、1人で落ち着く感じに、趣味のものに囲まれて、機能を充実したい、掃除を楽にしたい、収納を充実したい、シンプルにものは出さない、好きなものを飾って見せたい、非日常感、立体的に、などなど、なんでもOKです。
そういったことを、準備されてくる方のお家はみんなうまくいきます。
設計者も俄然やる気がでます。
なんとかその想いを形にして、喜んでもらえる家を作りたい!とスイッチが入るのです。
良いと思われる家は、そんな家主の想いと設計者のアイデアうまく融合した家なのです。
結果的にそれは、家主が満足するだけでなく、設計者としても嬉しく、他人が見てもいいなと思える家になるのです。
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